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青空にさよなら(ラノベ/小説・感想・紹介)

著者:実沙季 (著)
イラスト:
出版社:スターツ出版文庫


学園生活の中でいじめを扱った作品ってやっぱ多いですよね。
見て見ぬふりをする人が普通の人だと思うのですが、この主人公の少女のように虐められている子を助けようとして今度は、その子がいじめの標的になってしまうという実に集団心理というか稚拙な精神年齢が威力をふるう被害がというか・・。そんなテーマも見え隠れする作品。

閉ざされた集団の中であえて救いの手を差し伸べる少女は言ってみれば強さと正義の象徴でしょうか。

そんな少女も閉ざされた集団の力につぶされて、橋から飛び降りて自らの命を絶とうとしてしまいます。この辺りは現代社会の理不尽さというか、そいうのも感じられてしまったりするのですが、そこに現れる不思議な少年。

彼は「もしかして飛び降りようとしてた?」って感じで彼女に声をかけるのですが、さらに彼女の事を「あおちゃん」と家族しか読んでいない呼び方で読んだりしています。

彼は少女の事を知っているということなのですが、記憶にない彼。
そんな感じで物語が展開していきます。


で、彼に言われて気づいた事。自分が死ぬことで母や家族が悲しむだろうという事。そして彼女は橋から飛び降りることをやめます。
しかし、はやりクラスで一人ぼっちは恐いと思う彼女。

そしてしばらく不登校になるのですが、不思議な少年とはその後も初めて会った場所で合い続けながらいろいろな相談にのってもらったりして勇気づけられていくのですが・・

実は主人公の少女を励まし続けてくれていた不思議な少年は小学6年生の時に少女だけでも助かるようにと、増水した川の中でおぼれ死んだ少年だったのですが、小学生の頃虐められていた少年をなんの迷いもなく助けたのが主人公の少女だったのです。

高校生になり、今度は自分がいじめられる側になった少女をひたすら刺させてくれた少年が実は死んでいて、そして初めて好き人なった少年は実は昔心を通わせ遭ったまま死んでいった記憶を封印していた少年だったという切なすぎる設定が10代の読者の心をわしづかみにすること間違いなしだと思います。

 

 

「叶わない恋」「切ない恋」というのは10代ラブストーリーの最高の調味料だったりする

青空にさよなら

青空にさよなら (スターツ出版文庫)
発売日:2016/9/28

あらすじ(Amazonより): 高校に入学して間もなく、蒼唯はイジメにあっているクラスメイトを助けたがために、今度は自分がイジメの標的になる。何もかもが嫌になった蒼唯が、自ら命を絶とうと橋のたもとに佇んでいると、不思議な少年に声を掛けられた。碧と名乗るその少年は、かつて蒼唯と会ったことがあるというが、蒼唯は思い出せない。以来、碧と対話する日々の中で、彼女は生きる望みを見出す。そしてついに遠い記憶の片隅の碧に辿り着き、蒼唯は衝撃の事実を知ることに―。

 

しろ: 10代の恋愛観という点では、「叶わない恋」みたいな決して越えられない壁やまきもどせない時間・・。でもそんな相手に恋をしてしている自分に気づいていしまうという切ないラブストーリーはいつ見ても引き込まれる何かがあるんだと思います。

posted by しろ 投票 1 0


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