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ラノベアニメ無料ゲームガジェットコラム

勇者、或いは化け物と呼ばれた少女(ラノベ/小説・紹介・感想)

著者:七沢 またり (著)
イラスト:おぐち (イラスト)
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン

勇者として生まれた17歳の少女と、2人+1名の少女たちが人間の悪意の塊と戦いで傷つきながらも前に進み続けるという物語。
死地を共に潜り抜ける中で、少女勇者と出会った冒険者マタリや、死霊術死エーデルンなどどこか影を引きずった少女たちが友情を気づきながら、時に狂気なまでの執着をみせながら、人間関係や物語が進んで行きます。

女勇者は17歳。500年前に人類を脅威に陥れた魔物達そしてその根源である魔王を殺し、世界を平和に導いた正真正銘の「勇者」。
封印が解け、500年後にまたとある狂気の教団の陰謀がしかけた魔物や脅威を打ち晴らすべく戦うことになります。

 

 

戦う事がだけが自分の存在意義-最強の勇者は黒髪の17歳の少女

戦う事がだけが自分の存在意義-最強の勇者は黒髪の17歳の少女

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新たな仲間を得て、勇者は戦っていくのですが、500年前と同じ、勇者は仲間をまもりながら、自分の自己犠牲の上に敵を打ち破っていくのですが、そんな中勇者と仲間になった少女は勇者に友情以上の何かを感じているようなところもあるようにも思います。

Thegirlcalledbraveandmonster-2.jpg

物語の中で諸悪の根源となっている「魔素」が「人間の悪意の塊」であったということからも、10代の少女たちが戦っている対象が、自分自身も含めた人間たちの嫉妬や恨みといった悪意そのものだったという感じのプロットです。

当然物語の展開の節々にも表向きはなかよし3人組みたいに見える少女達も、ここの中では本音や嫉妬みたいなものが所々見え隠れする感じ。

<h2>勇者という存在って!?</2>
この物語の勇者は魔物などの敵を打ち破り平和を取り戻したり維持することが自分が生きている意義であると認識している感じです。
自己犠牲の精神というのが気持ちいまでに投影された勇者像ですね。
その存在価値は、平和でない世界における人を守る事
そして平和になってしまったらその存在価値ゼロ、さらには恐怖の対象として恐れられ、退けられる・・。
500年前に一緒に戦った仲間から距離を置かれ、恐れられ、「世の中ってそんなものだから・・」と自分の存在を見つめている勇者がちょっと切ないですね。

そんな勇者のことを思う初めに出会った少女マタリが捉える勇者の姿と勇者への思いなんかも見どころですね。

Thegirlcalledbraveandmonster-3.jpg

勇者が最後の戦いに勝ちようやく見つけた死に場所。魔素で満たされた地下迷宮の奥深い部屋。そこでゆっくり横になる勇者

そして、一緒に戦い、助ける為とは言い酷い魔術を勇者につかったエーデルにより再び蘇生された勇者。

死んだと思った意識を戻さない勇者を数年後に託された冒険者マタリ。

そんな少女達の物語の結末と少女達の新の友情や歪んだ思いの結末。でもどこかハッピーないい感じの余韻の残る作品だと思います。

Thegirlcalledbraveandmonster-5.jpg

上巻
第1章:名前のない勇者
第2章:魔物どもの挽歌
第3章:闇に蠢(うごめ)くもの
第4章:死者と生者の舞踏
第5章:夢路の果てに化物に二匹

下巻
第6章:世界に平和が訪れ、私は死に場所を失った
第7章:役目を終えた道具には存在価値などない
第8章:後悔のない決断など、この世にありはしない
第9章:私の居場所はどこにある?
第10章:この醜く残酷な世界で
最終章:私が私であるために

勇者、或いは化け物と呼ばれた少女(上)巻

勇者、或いは化け物と呼ばれた少女(上)
発売日:2014/7/31

あらすじ(Amazonより):魔物は、殺して殺して殺し尽くす。かつて少女は“勇者"と呼ばれ、賞賛された。そして“化け物"と呼ばれ、恐怖された。魔物を殲滅させるまで、少女の足は止まらない。殺して殺して殺し尽くす――それが、勇者の宿命。過去を失い、新たな仲間を得ても、 少女の目は魔物を追い続ける。理由は、ただひとつ。「私は、勇者だから」 『死神を食べた少女』七沢またりの最新作!

 

勇者、或いは化け物と呼ばれた少女(下)巻

勇者、或いは化け物と呼ばれた少女(下)
発売日:2014/7/31

あらすじ(Amazonより):腐臭がする――それは魔物か、人間か。 はるか昔、勇者には三人の仲間がいた。 そして、今このときも。 勇者は何のために戦うのか。 世界の平和のため、愛すべき仲間のため、それとも自分のため? 腐臭が漂えば、少女は立ち上がり剣を取る。 何度でも這い上がり、いつまでも闘い続ける。 血は枯れ、肉が削ぎ落ち、身体が朽ち果てたとしても―― それが、勇者の使命。 仲間の未来を繋ぐため、己の使命を果たすため、 勇者は魔物との最後の戦いに臨む。 「私が私であるために」

 

しろ: 過酷な運命を背負った少女と彼女が出会った少女達。男性搭乗人物ものとはちがって、少女たちのこういう冒険ものってやっぱり来るものがありますね。でも女性の方が男性よりも、心の裏って結構深いものがあるからかもしれません。

posted by しろ 投票 4 0


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