著者:アサウラ (著)
イラスト:晩杯 あきら (イラスト)
出版社:ダッシュエックス文庫
禁忌だとか世の中でタブー視される奥義だとか魔術というのはスターウォーズで言うところのフォースの暗黒面という感じがしますが、この作品はそんなタブーな剣術「陣」という技術を身に着け主人子が強く成長していくという物語。
主人公は剣術の名家に生まれるも歴代最強の剣士と周りから呼ばれている兄の元「おちこぼれ、家名の面汚し」などと言われ続けて育ったきたダークな側面を持っています。
やがて家を出て、兄を見返すために、日本という国が生みだし世界を滅ぼした漢字を体に入れて力を体現するという「陣」という人々が忌み嫌う術を会得して『陣士』となります。
そんな主人公が力を表すためにトーナメントでのし上がり、世の中に存在する悪しき者を倒すためにさまざな任務をこなすイベントクエストようなエピソードの中で死闘につぐ死闘な熱いバトルを繰り広げていく、男臭さが匂ってくる作品だと思います。
主人公:アルクをはじめとして、ソラ、ユニ、浜菊憐(はまぎくれん)、白妙菊(しろたえきく)、ピンパネール、円(エン)、府津羅頼雅(ふつらよりまさ)などハードボイルドなイラストキャラと共に『陣士』としてさまざま任務・死闘を繰り広げていく冒険譚という感じです。
登場人物の名前や陣という術は和風ですが、一度滅びた世界からリセットされた和洋折衷な世界観がまざりあった不思議な世界観がします。
兄を見返そうと『陣士』となった主人公は同じ陣士共に死闘を繰り返しながら心と心が通いあうというか・・強い友情で結ばれるというか・・バトルもののシビアな環境下での信頼系はキャラに感情移入して読み込む要素だと言えそうです。
ファング・オブ・アンダードッグ (ダッシュエックス文庫)
発売日:2014/11/21
あらすじ(Amazonより): 負け犬にも、牙はある。 『陣』とは、この世の全てを操る命令である。それは、かつて存在した日本という国が作り出し、世界を破壊し尽くした技術であり、「漢字」を体に入れ、組み合わせることで様々な力を発揮するものだ。 しかしながら、人々は一度世界を滅ぼした技術である陣を警戒しそれを利用する者たち―― 陣士を敵視し、暗殺の対象としていた。 それらを理解してもなお、陣士を目指す少年アルク。 その心には、剣豪一族・府津羅の末裔である自分自身と、最強の剣士である兄との決別があった。 そして相方・ユニと共に陣士選抜トーナメントに挑むことになったアルクの前に立ちはだかった者とは…! ? 若きアンダードッグが牙を剥く! ! 和風無頼派バトルアクション!
ファング・オブ・アンダードッグ 2 烏の嘴 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
発売日:2015/1/23
あらすじ(Amazonより): 烏――血飛沫の中でしか飛べぬ鳥。 悪しき者たちを倒すために世界を巡る陣士(じんし)、アルクとユニ。新たな任務は疫病で封鎖された城壁都市ヤリゼイサの調査だった。 アルクは素性(すじょう)を隠して都市に潜入する際、少女の命を救う。都市の住民であった少女は恩人の剣士としてアルクに淡い想いを抱くのだが…ある時、彼が事件の犯人だと聞かされ、しかも嫌悪する陣士であるという真実を知ってしまう。そしてこの時、反陣士組織「烏」(からす)の精鋭、円(エン)と斛(コク)はアルク殺害のため、都市に侵入を果たしていた…。 助けるべき都市の群衆、烏、そして事件の真犯人…全てを敵に回し、孤立無援(こりつむえん)となったアルクは誰を倒し、誰を救うのか…!? 死闘に次ぐ死闘、時々耳かき。無頼派和風バトルアクション第2幕!
ファング・オブ・アンダードッグ3 沈没の空 (ダッシュエックス文庫)
発売日:2015/5/22
あらすじ(Amazonより):
ある湖畔の村を訪れたアルクとユニ。そこはソラの故郷であり、シオンという、ソラと結婚の約束をした女性と出会う。 そして総本山が謎の飛翔体に囲まれ、陣士たちはその撃破に向かうのだが…!?
世界を巡る任務の合間に湖畔の村ヤン・バーミを訪れたアルクとユニ。そこはソラの故郷であり、紫苑という、彼と結婚の約束をした女性がいた。最近二人の文通が滞っていることから代わりに様子を見に来たのだが、そこでアルク達は思わぬ事実を知ってしまう。一方、総本山では罌粟が「睡眠期」に入り、その時をはかったかのように謎の巨大飛翔体、八体が現れ、総本山を包囲する。イリスの指揮の下、陣士総動員で撃破に向かうことになり、アルク達もその最前線へ赴くのだが、リベルテンの手は総本山内部にすら深く入り込んでいて―!?陣士として、友として、アルクは極限の空中戦に挑む!無頼派和風バトルアクション第3幕!
ファング・オブ・アンダードッグ4 (ダッシュエックス文庫)
発売日:2016/1/22
あらすじ(Amazonより): 総本山が猛攻を受けてから一ヶ月。復興作業に従事していたアルクは3つの目的のため、休暇を取ることに。1つ目は刀を研ぎに出すこと、2つ目は兄・頼雅に会うために里帰りをすること、そして3つ目は、ソバが遺した言葉にあった村・ドトルに行くこと。相棒のユニと。なぜか同行する「烏」の円と共にドトルを訪れたアルクは、そこで「府津羅」の名に反応する兄妹と出会い、襲撃を受ける。アルクを鬼の子と呼び、復讐を叫ぶ二人を斬るが、同時に自らの出生の秘密を知る。胸に抱いた疑念の答えを求め、アルクは再会した兄に問う。自分は何者なのか?そして兄は―。無頼派和風バトルアクション、絆を問う、クライマックス!
しろ: 日本という国が作った技術で一度滅びた世界が中世ぐらいまで再興している世界を舞台に、和風ファンタジーなダークな男臭いバトルなファンタジーってそれなりに玄人向けと言いうかそんな感じがしますが読み込むとはまる人はハマリそう。
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