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ひきこもりの弟だった(ラノベ/小説・紹介・感想)

著者:葦舟 ナツ (著)
イラスト:
出版社:メディアワークス文庫

引きこもりの兄とその兄に依存する母を持つ弟。そんな弟は大きくなるについれて、いつも家で優しくしてくれていた兄が実は引きこもりで社会不適合者であることを知っていき、そんな兄に依存する母などとの関係も大人になるにつれてギクシャクしていくという家庭です。
そんな主人公啓太は、社会に出てからも社畜のように働きます。無能な上司の尻ぬぐいをしたり、会社に依存する社員の面倒を見させられたり・・
兄の引きこもりが分かるプロセスもそうなのですが、視点を変えると何が正常で何が異常なのか良く分からなくなってしまうのも分かる感じがします。

 

posted by しろ 投票数 3 0


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壊れそうな何処か儚い幸せと世の中に満ちる異常って何?を問いかけている感じの物語

そんな啓太は、公園でたまたまおいしいお店を知らないかと声をかけられた女性2人組のうちの一人千草から1.彼女はいるか?2.タバコは吸うか?などの3つの質問をされて、じゃぁ結婚しましょう。言われて「はい」と無気力に答えるのですが・・・ 数日後再開した2人は結婚してそれなりの幸せをつかみます。 というかそんな感じなのですが、千草が子供を欲しがると、啓太はどこかにトラウマを持つ自分の子供をこの世に残すという恐怖もしくは拒絶感から彼女と別れることになってしまうんですね。この辺りはちょっと微妙なのですが・・ で、数年後、別の女性と子供を作るって感じなのですが、精神世界の視点を変えると、何が普通で何がおかしいのかっていう哲学的な問いかけをしているようには思えますが、たった三つの質問と一目見て啓太のことを夫にしようと思った千草という女性の人生を考えると、「幸せとは何か?」という問いかけしちゃうのもなんとなく分かる気がしないでもないという作品かもです。主人公の啓太は誰も愛せなくなった人という感じの設定ですが、千草というちょっと破天荒な女性を通して、愛を知るっていうことですが、分かれて数年後に、別の女性にその愛を振り向けるようなところがやっぱりちょっと普通の感覚では衝撃的な事なのかもしれません。

ひきこもりの弟だった:

ひきこもりの弟だった (メディアワークス文庫)
発売日:2017/3/25

あらすじ(Amazonより):


ラスト、読む人に【幸せとは何か】を問いかける――。圧倒的衝撃の“愛”の物語。


『質問が三つあります。彼女はいますか? 煙草は吸いますか? 最後に、あなたは――』 突然、見知らぬ女にそう問いかけられた雪の日。僕はその女――大野千草と“夫婦”になった。互いについて何も知らない僕らを結ぶのは【三つ目の質問】だけ。 まるで白昼夢のような千草との生活は、僕に過ぎ去った日々を追憶させていく――大嫌いな母、唯一心を許せた親友、そして僕の人生を壊した“ひきこもり”の兄と過ごした、あの日々を。 これは誰も愛せなくなった僕が、君と出会って愛を知る物語だ。

 

しろ: 公園ですれちがった見知らぬ男女がその場で結婚をすることになるのですが..幸せな夫婦生活とそれを苛む主人公の過去のトラウマが何とも言えない感じ

posted by しろ 投票 3 0


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