著者:水野 良 (著)
イラスト: 深遊 (イラスト)
出版社:富士見ファンタジア文庫
ラノベの元祖といっていいといわれている「ロードス島戦記」を手掛けた水野 良氏が手掛けるファンタジー戦記作品です。ロードス島戦記は角川から出ていたと思いますが、この作品は富士見ファンタジア文庫から出版されている作品。
ラノベにありがちなテンプレートなラブコメなラッキー●●とかそいうのを期待せず、読み応えある戦記物が好きな人いいかもです。でもロードス島戦記もスレインとエルフの魔法使いという物語でしたが、この話も、戦記物というフォーマットを取りながら、一人の騎士と魔術師の女性が主従関係を結び戦いを通して夢を成就させるというと物語の設定は、ラブコメテンプレはなかったとしても、物語の行方がどうなるかは気になるところですね。そいう意味では今風のラノベになれてしまっている人はこういう王道異世界ファンタジーな作品も読んでみると見識が広がるかもしれませんね。
プロジェクト・グランスレストという形でいろいろとラノベ小説、コミカライズ、アニメ化メディアミックスな展開もされているようですね。物語の方は、世界の混沌による災害、領土を奪いある戦乱の時代へと入りつつある時代に放浪の旅を続ける騎士テオと天才魔法師シルーカが出会い聖印の契約をすることろからスタートします。戦記物ということですが、紡がれる主人公とヒロインの物語という点で今風な雰囲気もかもし題している展開だと言えるように思います。
主な登場人物(HPより)
グランクレスト戦記 1 虹の魔女シルーカ<グランクレスト戦記> (富士見ファンタジア文庫)
発売日:2013/8/25
あらすじ(Amazonより):混沌がすべてを支配する大陸。人々は混沌により生じる災害に怯え、それを鎮める力“聖印”を持つ者、君主に守られ生きてきた。だが、いつしか君主たちは「人々の守護」という理念を捨て、互いの聖印と領土を奪い合う戦乱へと突入していく―理念なき君主たちを軽蔑する孤高の魔法師シルーカと、故郷を圧政から解放するべく修練の旅を続ける放浪の騎士テオ。「わたしは騎士テオの聖印と契約し、永遠の忠誠を誓います」ふたりが交わした主従の誓いは、混沌と戦乱の大陸に変革の風をもたらすのか!?秩序の結晶である“皇帝聖印”を巡り繰り広げられる一大戦記ファンタジーが、いま始動する!!
グランクレスト戦記 2 常闇の城主、人狼の女王 (富士見ファンタジア文庫)
発売日:2013/12/20
あらすじ(Amazonより):混沌がすべてを支配する大陸。ともに夢を追う騎士テオと魔法師シルーカの次なる戦いの地は、幻想詩連合の要衡・アルトゥーク。ここには遙か古の時代、極大混沌期の影響が色濃く残っていた。魔女、人狼、吸血鬼、そして古き災いの伝説―アルトゥークの深く暗い森には、災いを呼び起こそうとする者、黒き魔女が密かに息づいていた。魔女は連綿と受け継がれる理想を成就させるために蠢き、連合と同盟の戦乱を利用する。「秩序の結晶“聖印”―これこそ、わたしの欲するもの」テオ、シルーカに突きつけられる真実の世界。人々の選択は、秩序か、それとも混沌か。急転の一大戦記ファンタジー!
グランクレスト戦記 (3) 白亜の公子 (富士見ファンタジア文庫)
発売日:2014/7/19
あらすじ(Amazonより):君主テオと魔法師シルーカが仕える幻想詩連合の英傑・アルトゥーク伯ヴィラールの元に、連合盟主ハルーシアの公子アレクシスより君主会議開催の知らせが届く。それは「大講堂の惨劇」以降、混迷の続く連合がある決断を下すことを意味していた。すなわち大工房同盟との「和平か、戦争か」を―君主会議に向け、ハルーシアへと進軍を開始するテオとシルーカたち。二国の間に広がる同盟領を迅速に通過するために、シルーカが示した策とは!?そして“民のための戦い”を決意したテオの選択とは!?混沌がすべてを支配する大陸で、連合と同盟の命運を左右する新たなる戦乱が、いま始まる!
グランクレスト戦記 (4) 漆黒の公女 (富士見ファンタジア文庫)
発売日:2015/1/20
あらすじ(Amazonより):テオとの戦いに敗北し、大工房同盟・盟主の威信を失ったヴァルドリンド辺境伯マリーネ。彼女は幻想詩連合の弱腰を見越して、仇敵であるアルトゥーク伯ヴィラールの命を狙う。連合の盟主・アレクシスからの和平案を蹴り、力と恐怖、そして新たな体制“選帝侯”システムをもって同盟をまとめ上げたマリーネは大軍勢を率い、アルトゥークを包囲する。アルトゥークの城代・テオの治める領地“常闇の森”にも同盟の軍勢5,000が迫る。対してテオの軍勢は僅か200。敗北必至の戦に見えたが、テオの掲げた戦旗に次々と仲間が集い―。アルトゥーク戦役を経て、大陸は再び大戦へと突入する!
グランクレスト戦記 (5) システィナの解放者 (上) (富士見ファンタジア文庫)
発売日:2015/7/18
あらすじ(Amazonより):英雄の死が大陸の歴史を動かす。テオたち連合領南部の諸国は、同盟にも連合にも見切りをつけ、軍事協定“アルトゥーク条約”を締結。同盟はヴィラールによる死を賭した抵抗に多くの戦力を失い、また占領地では遊撃隊のゲリラ戦に苦しんでいた。そして連合は、主戦派が同盟への攻勢を強め―ここに、条約・同盟・連合という三大陣営による大陸分割が始まり、各地で戦いが勃発。大戦はさらに激しさを増す。テオとシルーカたちは、同盟と連合との戦いの間隙を突き、故郷へと帰還する。絶望が支配する島システィナを圧政から解放するため、テオたちの新たな、そして孤独な戦いが始まる!
グランクレスト戦記 (6) システィナの解放者(下) (ファンタジア文庫)
発売日:2015/12/19
あらすじ(Amazonより):ロッシーニ家の三男・サルヴァドル、テオに討たれる―その報はシスティナを駆け巡り、ロッシーニ家の強固な圧政に綻びが生じ始める。ロッシーニ家が恐れるもの。それは英雄に導かれた領民たちの結集であった。反乱の芽となりうるテオを討つべく、進撃を開始したロッシーニ家の長男・ドーニ。この危機に、シルーカは起死回生の危険な“策”を提案する。システィナの覇権を賭け、ついに向かいあうテオとドーニ。兵数で勝るテオ率いる革命軍に対して、装備・練度で圧倒するドーニ率いる正規軍。テオ、ロッシーニ、それぞれの戦旗が掲げられ、いまシスティナの命運を決する戦端が開かれる!
グランクレスト戦記 (7) ふたつの道 (ファンタジア文庫)
発売日:2016/5/20
あらすじ(Amazonより):ロッシーニ家の圧政からシスティナを解放したテオとシルーカ。大陸中に英雄として知られることとなったテオは、新たな夢―幻想詩連合、大工房同盟、アルトゥーク条約の三国鼎立による戦力拮抗と大戦の終結―に向け、歩き始める。だが、その道程に大陸最強の剣士“黒衣の太守”ミルザーが立ち塞がる。条約軍の君主たちが次々とミルザーに倒されていく中、テオとシルーカは捨て身の策を実行に移すことに―「ミルザーを倒さない限り、未来はない。覚悟はしていたさ」王道を歩むテオと覇道を征くミルザー。決して交わることのないふたつの道、ふたつの理想が、ついに戦場で重なり合う。
しろ: アニメ化が発表されましたが、28年近くも前の元祖ファンタジーラノベ大作ともいわれるロードス島戦記水野良さんということで、ロードス島戦記並み大作感の漂う放映作品となるといいですね。
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