著者：暁 佳奈 (著)
イラスト： 高瀬亜貴子 (イラスト)
出版社：KAエスマ文庫
時代設定は18世紀後半から19世紀産業革命期ぐらいのヨーロッパな感じの架空な世界。スチームパンクな感じがする世界観と言えます。そんな世界観の中で愛する妻を病気で亡くした劇作家の主人公は同じ病気で9歳で娘もなくし希望も目標も失っているところへ、大きな脚本の仕事の依頼を引き受ける決意をするも、お酒やお薬に美ったり浸ってささくれた生活を送っていた主人公は、自分の手がおぼつかず原稿を書くことができない！という悲しいよねぇ！でも頑張って！という感じではじまります。
そこへ当時とある博士の趣味で小説家である妻のために開発された「自動手記人形（オート・メモリーズ・ドール）と呼ばれるアンドロイドな可憐な女性が知人より送られてくるのですが・・・洋服の袖をめくると腕は機械なのですが、その女性の容姿は死んだ娘が成長したら多分こんなになるのでは！とかなくなった妻の美しい容姿ににていて主人公の男性は悲しみに満ちた人生をもう一度・・・となるのですが・・相手はアンドロイドの自動手記人形なのです！というお話しです。
「京アニのあたらしいアニメ映像が綺麗でお話しは感動モノになりそうな感じ！？」でも紹介しましたが感動モノでありながら、ちょっとしたラブコメまでにいかないまでもそいう要素もありつつ、大人の男性と女性の横恋慕みたいなでも相手は機械！？という京アニがアニメ化も視野にチョイスした作品として期待できる内容だと思います。
第一章試しよみはここからできるので原作の出来栄えをのぞいてみてはいかがでしょう？
挿絵も京アニ系の出版会社ということで綺麗ですね。
京都アニメーションのスチームパンクな機械感の画（え）とキャラクターときれいな映像いい感じですね。まぁ実際のアニメの全編となると少しは作画がみだれるところがあるかもしれませんが、今から楽しみですね。
KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上巻
発売日：2015/12/25
あらすじ(Amazonより):『自動手記人形（オート・メモリーズ・ドール）』その名が騒がれたのはもう随分前のこと。 オーランド博士が肉声の言葉を書き記す機械を作った。 当初は愛する妻のためだけに作られた機械だったが、いつしか世界に普及し、それを貸し出し提供する機関も出来た。 「お客様がお望みならどこでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」 物語から飛び出してきたような格好の金髪碧眼の女は無機質な美しさのまま玲瓏な声でそう言った。 ≪第5回京都アニメーション大賞 初の大賞受賞作！≫ ■商品詳細 サイズ：文庫判（H148mm×W105mm） 印刷：表紙・巻頭イラスト・カラー／本文・モノクロ ページ数：口絵カラー・4ページ（うち三つ折2ページ）／本文モノクロ・348ページ 著者：暁 佳奈 イラスト：高瀬亜貴子 ISBNコード：ISBN 978-4-907064-43-3 発行元：京都アニメーション (C) 暁 佳奈／京都アニメーション
KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 下巻
発売日：2016/12/5
あらすじ(Amazonより):陸軍病院で“一人”目を覚ましたヴァイオレット。 大陸戦争で一命は取り留めたものの、白く滑らかな両腕は失われ、義手になっていた。 そんなヴァイオレットの元にやってきたのは彼女の後見人となったホッジンズ。 ホッジンズは軍を辞め、郵便社の事業を立ち上げようとしていた。 彼は親友との約束を守るため、また、ヴァイオレット自身に幸せになってもらうため、彼女に自動手記人形サービスの仕事を薦める。 「紹介しよう、ヴァイオレット・エヴァーガーデンだ」 ヴァイオレットは冷たい美しさを宿した相貌で、人形のようにお辞儀をした。
しろ： 下巻ももうすぐでると思いますので、完全にアニメ制作のためにコンクールをやってまでも選んだという作品ですが、以前の無際限の無彩限のファントム・ワールドが従来のキャラクター小説そのままとすると、この作品はちょっとした大人の小説という感じで読み応えが十分ある作品だと思います。とうか妻と娘を亡くしたこの男性、おなんな心をくするぐるような気がしてならない・・。
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