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君の膵臓をたべたい(ラノベ/小説・紹介・感想)

著者: 住野 よる (著)
イラスト:
出版社:双葉社

この作品のタイトルの「君の膵臓を食べたい」というのは、膵臓の病気を患っていた桜良という少女が彼女の日記を拾った主人公の少年に冗談ぽく話した言葉。昔、体の悪い部分の肉なんかを食べると良くなるという迷信にちなんでいるみたいです。

主人公と、桜良という少女は本来であれば接点がない2人。主人公はクラスで孤立し、他人は興味を持たない少年。一方病気を患う桜良という少女は主人公とは真逆の明るい少女。多分ですが、自分の余命が分かってしまっている人って、普通のリア充な友達とは実は心の底から癒される付き合いってしにくいのかもしれません。

そう、ボッチでいる男の子というのは、ある意味クラスから存在を忘れられたような存在。それは居てみれば死んでいるような感じで、余命幾ばくもない桜良は、そんな主人公と出会い、自分の余命が日々短くなっていくなかで、彼が変わっていく姿をみて、どこか自分が存在した意義というか、残る何かを想いながら支えにしていたのかもしれません。

実は彼女は病気では死なず、通り魔に刺されてしまうのですが、彼女が死ぬまに彼が送った「(桜良の)内臓が食べたい」という携帯メールを死ぬ前にみていることを彼女の死後、残された日記を読もうと彼女の家を訪れた彼は発見するんですね。

彼女の残した遺書ともいえる日記には、彼女の想いが綴られていますが、どちらかというと、安っぽい恋愛感情とかそういうのではなくて、ボッチな主人公がいかに支えになったかという本音だとか、彼女がいなくなってから、残っていくであろう想い、親友の女の子と主人公が仲良くなってくれたらいいな・・だとか・・自分が生きていた証をそんな形で残そうと納得していたようなそんな哲学的な思想が見え隠れするような10代の読者がみたらその崇高な精神にある種のカタルシスを感じてしまう・・という目線な感じがしたりする・・そんな作品。

 

 

病気を患っている膵臓を食べると病気がよくなるかもという迷信に思いが詰まっている感じです。

君の膵臓をたべたい


発売日:2015/6/17

あらすじ(Amazonより):偶然、僕が病院で拾った1冊の文庫本。タイトルは「共病文庫」。 それはクラスメイトである山内桜良が綴っていた、秘密の日記帳だった。 そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。 病を患う彼女にさえ、平等につきつけられる残酷な現実。 【名前のない僕】と【日常のない彼女】が紡ぐ、終わりから始まる物語。 全ての予想を裏切る結末まで、一気読み必至!

 

かりん: タイトルと表紙に命をかけた!という企画の生みの苦労みたいなのが感じられる本だと思いましたー。がっ!中身はどんなんかは読んでからのお楽しみってヤツですね♪

posted by かりん 投票 2 0


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