著者:河野 裕 (著)
イラスト:
出版社:角川文庫
簡単に言うと異能を持つ少年少女たちが住むとざれた町に隠された贖罪と救いのミステリーというお話し。実写映画化も2017年春にきまったようですが、時間をさかのぼったり、記憶を保持したりするといった物理法則をねじまげる異能をもった少年少女たちが時間を巻き戻したり、リセットという能力をつかって過去をやり直したりしてしまってそれが原因で一人の少女が死んでしまったりするループが絡み合うお話し。SFファンタジックな異能によりタイムリープや起こった事象をリセットするみたいな物理法則をゆがめる現象より、少年少女たちが直面するピースがぐじゃぐじゃになった現実をなんとかしようという行為に10代の登場人物がおりなすドラマな展開が見え隠れするという作品ですね。
君の名なんかもこういうモチーフですが、彗星が地球をかすめる間だけ、不思議な力が働いて、遠く離れた男女が入れ替わるという現象をきっかえにドラマがはじまる・・という感じでしたね。
現実的に起こりえない異能などを媒介にしてそれをきっかけとして物語のミステリーな伏線が展開されていくというこういうお話は若い子や大人もそれなりに夢中になって楽しめる作品なのではないかと思います。
発売日:2016/9/22
あらすじ(Amazonより):青春小説の若き旗手が描く、傑作SF青春小説が、角川文庫で登場!
「リセット」という一言で、世界は、三日分死ぬ――能力者が集う街、咲良田(さくらだ)に生きる時間を巻き戻す少女・美空と、記憶を保持する少年・ケイ。繰り返す日常は、若者たちに何をもたらすのか!?
見聞きしたことを絶対に忘れない能力を持つ高校生・浅井ケイ。世界を三日巻き戻す能力・リセットを持つ少女・春埼美空。ふたりが力を合わせれば、過去をやり直し、現在を変えることができる。しかし二年前にリセットが原因で、ひとりの少女が命を落としていた。時間を巻き戻し、人々の悲しみを取り除くふたりの奉仕活動は、少女への贖罪なのか?不可思議が日常となった能力者の街・咲良田に生きる少年と少女の優しい物語。
魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2 (角川文庫)
発売日:2016/10/25
あらすじ(Amazonより):思い出に浸って生きる男・佐々野は写真の中に入る能力を持っていたが、赤い目をした女の子によってその力を封じられていた。ケイは彼が持つ写真に、かつて自身の失敗で死なせてしまった少女が写り込んでいるのを発見する。少女との再会のために、佐々野の能力を取り戻そうとするケイ。だが彼と春埼の前に「魔女」を名乗る女性が現れたとき、偶然に思えたすべてが意味を持ち始めるのだった。緊迫の頭脳戦を描く、シリーズ第2弾。
機械仕掛けの選択 サクラダリセット3 (角川文庫)
発売日:2016/11/25
あらすじ(Amazonより): 二年前、僕らは大切なものを失った……時の奇跡はここから始まる。
「どうして、君は死んだの?」“記憶保持”の浅井ケイ、“リセット”の春埼美空、そして“未来視”の能力を持つ相麻菫の二年前の物語。二年前に死んでしまった少女と、すべての始まりを描く
私たちの中にアンドロイドがいると仮定しましょう。もっとも人間からかけ離れているのは、だれ?―二年前の初夏、中学校の屋上。未来視の能力を持つ同級生・相麻菫にケイと春埼は問いかけられた。「未来のケイを眺めているのが好き」という彼女は、少年の未来に何を視たのか?そして、謎めいた問いかけの真意とは?ケイと咲良田の邂逅、失われた春埼の感情、二年前に死んだ少女…すべての始まりを描く、シリーズ第3弾。
さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4 (角川文庫)
発売日:2016/12/22
あらすじ(Amazonより): 咲良田に生きる、少年と少女たち。シリーズの隙間を埋める珠玉の短編集。
少女の死から二週間。ケイと春埼は、七坂中学校奉仕クラブに入部する――中学二年の夏の残骸、高校一年の春、そして夏――能力者の街・咲良田に生きる、少年と少女たちを、やわらかに綴る珠玉の短編集。
「私の中のなにかが、リセットを使いたくないと考えている」相麻菫が死んで二週間。中学二年の夏の残骸が香る季節。浅井ケイと春埼美空は、能力で人助けをする奉仕クラブに入部するも、春埼は時間を巻き戻す能力・リセットが使えなくなっていた。感情が能力を拒絶する理由を考える春埼は、ふいに理解する「私は、ケイに―」。ケイと春埼が少女の死と自らの感情に向き合う表題作を含む、6つの青春の断片。シリーズ第4弾!
片手の楽園 サクラダリセット5 (角川文庫)
発売日:2017/1/25
あらすじ(Amazonより):二年前に死んだ相麻董が、能力により再生した。ケイは彼女が平穏な生活を送るため、咲良田の外に移り住むべきだと考える。だが、能力が存在しない世界は、相麻にどんな影響を与えるだろう?それを調べる実験をするため、ケイは九年間眠り続ける女性の「夢の世界」を訪れる。しかし、現実が忠実に再現されているはずのその世界には、いくつかの相違点があり…チルチル、ミチル、そして幸福の青い鳥を巡る、シリーズ第5弾。
少年と少女と、 サクラダリセット6 (角川文庫)
発売日:2017/2/25
あらすじ(Amazonより):
もうすぐすべてが終わる。咲良田の歪んだ物語が……。物語は最終章へ!
再生後、姿を見せなかった相麻菫からケイへの奇妙な連絡。それは春埼と一緒に交差点でゴミ拾いをしろというもの。何のために? 一方、管理局の男は、咲良田から能力の消滅を目論んでいた。物語はクライマックスへ!
学園祭当日、浅井ケイは春埼美空に想いを伝えた。だがその裏側で、再生した相麻菫と管理局対策室室長・浦地正宗それぞれの計画が絡み合いながら進行していた。翌日、ケイは相麻からの不可思議な指示を受け、その先々で能力の連続暴発事件に遭遇する。それは40年前に咲良田に能力が出現した「始まりの一年」から続く、この街が抱える矛盾と、目の前に迫った“咲良田の再生”に繋がっていた。最終章突入のシリーズ第6弾!
少年と少女と正しさを巡る物語 サクラダリセット7 (角川文庫)
発売日:2017/2/25
あらすじ(Amazonより):
能力をなくした相麻菫と春埼美空。すべてが決着する感動の最終巻!
改変された咲良田で、ケイは「街に能力が存在する本物の記憶」と「能力が消滅した偽物の記憶」という二つの記憶に直面していた。ケイは今、自らの過去に決着をつける。過去を償い未来を祈る物語、感動のフィナーレ。
能力の存在を忘れ去るよう、記憶の改変が行われた咲良田。そこにいたのは浅井ケイを知らない春埼美空と、自身の死を忘れた相麻菫だった。だが相麻の計画により、ケイはもう一度「リセット」する術を手にしていた。より正しい未来のために、ケイは、自分自身の理想を捨て去らないがゆえに能力を否定する、管理局員・浦地正宗との最後の「交渉」に臨む。昨日を忘れない少年が明日を祈り続ける物語、シリーズ感動のフィナーレ!
河野 裕 (著), 椎名 優 (イラスト)
サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY<サクラダリセット> (角川スニーカー文庫)
発売日:2010/10/1
あらすじ(Amazonより):「リセット」たった一言。それだけで、世界は、三日分死ぬ──。能力者が集う街、咲良田。浅井ケイは、記憶の保持する能力をもった高校一年生。春埼美空は、「リセット」──世界を三日分巻き戻す能力をもっており、ケイの指示で発動する。高校の「奉仕クラブ」に所属する彼らは、ある日「死んだ猫を生き返らせてほしい」という依頼を受けるのだが……。リセット後の世界で「現実(いま)」に立ち向かう、少年と少女の物語。大ヒットシリーズ、第1弾!
サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL<サクラダリセット> (角川スニーカー文庫)
発売日:2010/11/1
あらすじ(Amazonより):「貴方は、貴方の未来を知りたい?」能力者が集う街、咲良田。記憶保持の能力を持つ少年・浅井ケイと「リセット」能力を持つ少女・春埼美空は、管理局の要人に呼び出される。名前を持たず、「魔女」と名乗るその初老の女性は、30年近く隔離され、窓一つない部屋に住んでいた。彼女の能力は、未来を見ること。その役割は、咲良田の未来を監視すること。そして魔女は、自身の死期が近いことを知っていた――。「月刊少年エース」2月号よりコミック連載開始! 人気シリーズ、第2弾!!
サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN<サクラダリセット> (角川スニーカー文庫)
発売日:2011/2/1
あらすじ(Amazonより):「どうして、君は死んだの?」“記憶保持”の能力をもつ浅井ケイ、“リセット”の春埼美空、そして“未来視”の相麻菫。二年前。夏の気配がただよう、中学校の屋上で、相麻は問いかけた。「私たちの中に、アンドロイドがいると仮定しましょう」夏の終わりに向けて、三人は考え続ける。アンドロイドは誰?最も人間からかけ離れているのは、誰―?二年前死んでしまった少女と、すべての始まりを描く、シリーズ第3弾。
サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY<サクラダリセット> (角川スニーカー文庫)
発売日:2011/3/1
あらすじ(Amazonより):「リセットを、使えません」相麻菫の死から二週間。浅井ケイと春埼美空は、七坂中学校の奉仕クラブに入部する。二人は初めての仕事を振られるが、春埼はリセットを使えずにいた。相麻の死をそれぞれに考えるケイと春埼。ケイは、相麻が死んだ山へと向かい…(「Strapping/Goodbye is not an easy word to say」)。中学二年の夏の残骸、高校一年の春、そして夏―。壊れそうな世界をやわらかに綴る、シリーズ第4弾。
サクラダリセット5 ONE HAND EDEN<サクラダリセット> (角川スニーカー文庫)
発売日:2011/7/1
あらすじ(Amazonより):「私を普通の女の子にすることが、貴方にできる?」復活した相麻菫。ケイは彼女に、咲良田の外に──能力が存在しない世界に移住することを提案する。だがそれが上手くいくのか、彼にも分からなかった。確証を得るため、ケイは管理局の仕事を引き受け、春埼、野ノ尾とともに、九年間眠り続ける女性の「夢の世界」へ入る。そこでケイは、ミチルという少女と青い鳥に出会い──! “咲良田”とは? 能力とは? 物語の核心に迫る第5弾!
サクラダリセット6 BOY、GIRL and ‐‐ (角川スニーカー文庫)
発売日:2011/11/30
あらすじ(Amazonより):「これで、最後だから。たぶん、あと数日で、すべて終わる」復活後、姿を見せなかった相麻菫。しばらくぶりの彼女からケイへの連絡は、奇妙なものだった。一つ目は、春埼と一緒に交差点でゴミ拾いをしろというもの。一方、管理局対策室室長・浦地は“咲良田のリセット”―全能力の消滅を目論んでいた。彼は未来視能力を持つ二代目魔女・相麻に接触し…。初代魔女が名前を失う前、咲良田の「始まりの一年」が明らかに。最終章突入。
サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (角川スニーカー文庫)
発売日:2012/3/31
あらすじ(Amazonより):「私が将来の夢を失くしたのは、貴方に出会ったからよ」能力を失くした相麻菫。「私は貴方を、覚えていません」能力を失くした春埼美空。改変された咲良田で、ケイはひとり、ふたつの記憶―街に能力が存在する本物の記憶と、能力が消滅した偽物の記憶―に直面していた。自らの過去に区切りをつけるため、ケイは初めて咲良田を出て―。複雑でシンプルな、大人のような少年がたったひとつを祈り続ける物語。堂々完結。
くろ: 「君の名は」なんかもそうですが・・、この作品を見ると不思議な彗星が地球に近づいて怒る不思議な現象や異能などによって引き起こされる物理法則をねじまげるような現象が、少年少女たちのミステリアスな事件や出来事となってドラマなお話しになるというは今ヒットする確率が高いと言えるのもしれないと思った。でも実写よりもアニメ映画した方が良かったりして・・・
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